
なぜ西宮と赤穂?実際に住む建築士・FPが語る、デュアルライフの始め方と注意点【2026年】
「どうして赤穂市に事務所があるんですか?西宮の物件も相談できるの?」
初めてお問い合わせいただくお客様から、よくこんな質問をいただきます。
確かに、地図で見ると「えっ、そこ?」ってなる距離ですよね(笑)。でも、この2つの拠点には私たちらしい「こだわり」と、ちょっと感情的な「物語」があります。
「デュアルライフ」や「二拠点生活」という言葉は最近よく聞くようになりましたが、実際にどう動けばいいか、費用はどのくらいかかるのか、具体的なイメージが持てないまま検討が止まっている方が多いのではないでしょうか。
今日はその話を、建築士・FP・宅建士の三視点で、包み隠さずお伝えします。
- わかること①:西宮の「住みやすさ」の正体——共働きファミリーが選ぶ本当の理由
- わかること②:「安い物件」に潜むリスク——市街化調整区域・建て替えNGを買う前に知っておくべきこと
- わかること③:2026年現在の建築費・リノベ費用のリアルと、今からできる資金計画の立て方
なぜ多くの人がデュアルライフに踏み出せないのか
「いつかは二拠点生活をしてみたい」——そう思いながらも、なかなか動き出せない方には、共通した3つの思い込みがあります。
「二拠点生活=お金持ちのもの」という思い込み
デュアルライフと聞くと、軽井沢や葉山にリゾートハウスを持つような、ごく一部の富裕層のイメージを持つ方が多いようです。でも実際には、赤穂市内の中古戸建て物件は500万円〜1,500万円台で流通しているものが多く、首都圏や大阪市内の相場と比べると驚くほど手が届きやすい価格帯です。「もう1軒」のハードルは、多くの方が思っているよりもずっと低いのが現実です。
もちろん購入費用だけでなく、維持費・固定資産税・リノベ費用なども含めたトータルの資金計画が必要です。この点は後ほどFP視点で詳しくお伝えします。
「管理が大変そう」という漠然とした不安
「週末しか行けないのに、空き家のまま大丈夫?」という不安もよく聞きます。確かに、管理を怠ると建物の劣化は加速します。ただし、管理しやすい物件の条件を最初に押さえておけば、この不安はかなり小さくなります。
建築士の視点でいえば、「外壁・屋根の状態が良く、水回りがシンプルな平屋か2階建て」が遠隔管理しやすい物件の条件です。構造がシンプルであればあるほど、問題が起きたときも対処しやすくなります。また、地元の工務店や管理業者と関係を作っておくことで、異常があればすぐに連絡してもらえる体制を整えることができます。私たちも実際にそうしています。
実際にあったご相談:Aさんご夫婦のケース
Aさん(夫38歳・妻35歳/共働き/子ども2人)
西宮市在住。テレワーク週3日。「週末だけ使える赤穂の拠点が欲しい」とSUUMOで物件を探していたが、建物の状態の見極め方がわからず、LINEで相談スタート。予算は物件+リノベ込みで1,000万円台(1,000〜1,500万円程度)を希望。
西宮を選んだ理由——「住んでいるから言える」本音
ピット不動産の代表・リチャードと望美は、現在西宮市に実際に居住しています。「住みたい街ランキング」の常連として有名な西宮ですが、実際に住んでみると、ランキングの数字だけでは伝わらないリアルな魅力があります。
アクセスの数値で見る「住みやすさの正体」
西宮市の最大の強みは、都市へのアクセスの良さです。
| 路線・駅 | 目的地 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 阪急神戸線・西宮北口駅 | 梅田 | 約15分 |
| 阪急今津線乗り換え | 三宮 | 約20分 |
| JR西宮駅 | 大阪駅 | 約20分 |
この数字が意味するのは、「大阪・神戸どちらにも通勤できる」という選択肢の広さです。共働き夫婦でそれぞれの職場が大阪と神戸に分かれているケースでも、西宮を起点にすれば両方に無理なくアクセスできます。実際に、そういったご夫婦からのご相談が非常に多いエリアです。
共働きファミリーが西宮を選ぶ3つの理由
① 学校区の充実度
西宮市は「文教地区」として知られており、広田・甲東園・高木・鳴尾といったエリアの小学校区は、教育熱心な家庭が多く集まっています。塾・習い事の選択肢も豊富で、中学受験を見据えた家庭にとっても申し分ない環境です。
② 保育・医療インフラの充実
保育所の数・病児保育の選択肢が多く、共働きで「子どもが急に熱を出したときにどうする?」という不安を抱えにくいエリアです。小児科・総合病院へのアクセスも良好です。
③ 自然と都市機能の共存
夙川沿いの桜並木、甲山自然環境保全地域、すぐそこの海。おしゃれなカフェや商業施設と、豊かな自然が同じ生活圏の中に存在しています。「平日は都市、週末は自然」という切り替えが、車なしでも成立するのが西宮の特徴です。
建築士・FP視点で見た西宮の「資産価値」
西宮市、特に阪急沿線エリアは、不動産の資産価値という観点でも優秀なエリアです。阪急ブランドの沿線価値は長期的に安定しており、駅徒歩10分以内の中古マンションは、購入後も売却しやすい傾向があります。FPとして試算しても、「住み替え・売却の出口」を想定した場合に資産が目減りしにくいエリアとして西宮北口・夙川・甲東園エリアは上位に来ます。
一方で、戸建てについては校区・ハザードマップ・前面道路の幅員など複数の要素が資産価値に影響します。建築士の目で構造と立地を同時に見極めることが、西宮で「損しない家」を選ぶ上で重要なポイントです。
- アクセス:梅田・三宮・大阪へ15〜20分。共働き夫婦の通勤分散に最適
- 教育環境:文教地区として有名。学校区・塾・習い事の選択肢が豊富
- 資産価値:阪急沿線ブランドで長期的に安定。売却・住み替えの出口を意識した選択を
※詳しくは「プロが教える資産価値とエリア選びのポイント」「建築士が教える!資産価値が落ちにくい家の共通点」もあわせてご覧ください。
赤穂を選んだ理由——相続した「秘密基地」と、市街化調整区域という制約の話
代表リチャードの両親が所有していたセカンドハウスを相続したことがきっかけでした。正直「どうしよう……」と思いました。西宮から車で約1時間40分、建物は古く、維持費もかかる。「売ってしまおうか」と迷ったことも正直あります。
でも、赤穂に通ううちにこの街の「空気感」に完全にハマってしまいました。建築士の望美が建物を隅々まで見て出した結論は「躯体は生きている。これは活かせる」。そこからリノベーションを進め、今は両親の想いを受け継いだピット不動産の大切な事務所兼拠点になっています。
市街化調整区域だから、建て替えができなかった
私たちの事務所がある建物は、市街化調整区域に位置しています。市街化調整区域とは都市計画法によって「市街化を抑制すべき区域」として指定されたエリアで、原則として新築・建て替えが認められません。
「古いから壊して新しくしよう」という選択肢がそもそも取れない——それが市街化調整区域の現実です。でも今は、この縛りが逆に坂越の歴史的な街並みを守ってきた理由だと理解しています。
坂越地区は「全国初の空家活用特区」——用途変更OKで事務所として活用
2023年3月31日、赤穂市坂越地区の一部区域が全国初の「空家活用特区」に指定されました。この特区指定により、一定条件を満たす空き家について店舗・事務所への用途変更が認められるようになり、私たちの建物もこの制度を活用して事務所として使えるようになりました。
坂越地区は江戸から明治時代にかけて北前船の寄港地として栄え、歴史的なまち並みが残ります。メインストリートの「坂越大道(だいどう)」は石畳と古い家屋が続く、西宮では体験できない種類の豊かさです。坂越湾に浮かぶ生島は、大避神社の神域として古くから守られてきた無人島。牡蠣の養殖筏が浮かぶ穏やかな海と古い家並みが共存するこの景色は、週末にここへ来るたびに「来てよかった」と思わせてくれます。
- 正直にお伝えします:私たちの物件は、諸条件により補助金を適用することができませんでした。特区内でも物件の状況・エリアの境界・利用状況によって適用外となるケースがあります。
- 必ず事前確認を:「補助金が出るはず」と思い込んで資金計画を立てると後で狂います。購入前に赤穂市の都市計画課(TEL:0791-43-6827)へ直接確認することを強くお勧めします。
知っておくべき「建築費高騰」の現実——リノベ予算は昔の感覚で組まないで
「赤穂で古民家を買ってリノベしたい」という夢を実現するために、もう一つ正直にお伝えします。建築・リノベの費用は、ここ数年で大幅に上昇しており2026年現在も続いています。
背景には複数の要因が重なっています。2021年のウッドショック(コロナ禍による世界的な木材需要急増)、2022年のウクライナ情勢による資材・エネルギー高騰、慢性的な大工・職人不足による人件費上昇。2021年1月と比較して建築部門の建設資材物価は平均37%上昇しており、今も高止まりが続いています。
さらに2026年現在、イラン情勢によるホルムズ海峡の混乱が原油・石油化学系資材に影響を与えています。その象徴が、大手住宅設備メーカーのTOTOが2026年4月13日からシステムバスなどの受注を停止したという出来事です。水回りリノベを計画している方は工期・費用が大きく変わる可能性があります。
- 見積は今の価格で取る:数年前の感覚は捨てる。複数の工務店から現在の価格で見積を取ることが出発点
- 水回り設備は早めに手配する:納期遅延・受注停止リスクに備え、計画段階で品番を確定し先行手配を検討
- 補助金を重ね合わせる:みらいエコ住宅2026・赤穂市補助金・耐震改修補助を組み合わせて自己負担を圧縮
※詳しくは「中古マンション リノベ費用の黄金比率」「みらいエコ住宅2026 補助金の境界線」もあわせてご覧ください。
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赤穂でデュアルライフ・移住を始めるための不動産選び5つのポイント
「じゃあ実際に赤穂で物件を探すとき、何に気をつければいいの?」という方のために、建築士・宅建士・FPの三視点で5つのポイントを整理します。
ポイント①:まず「市街化調整区域かどうか」を確認する
赤穂市内、特に坂越・有年・周世など自然豊かなエリアの物件は、市街化調整区域に含まれるケースが少なくありません。市街化調整区域の物件は、原則として建て替えができません。価格が相場より安い物件には、この制約が背景にあることが多いです。
また、市街化調整区域内でも坂越地区のように空家活用特区の指定エリアであれば用途変更などの特例が使える場合があります。エリアと制度の両方を確認することが重要です。確認は赤穂市都市計画課(TEL:0791-43-6827)へ。
ポイント②:1981年(昭和56年)の耐震基準を確認する
赤穂市内の中古物件・古民家は築年数が古いものが多く、1981年5月以前に着工された建物は「旧耐震基準」で設計されています。「旧耐震だから買ってはダメ」ではありません。躯体の状態・改修費用・補助金を総合的に判断することが大切です。購入前に必ず建築士による現地確認をお勧めします。
ポイント③:「大規模リフォーム・用途変更ができるか」を事前確認する
| ケース | 注意点 |
|---|---|
| 市街化調整区域の物件 | 建て替えNG・増築に制限あり |
| 景観形成地区の物件 | 外観デザイン・色彩に規制あり |
| 用途変更したい場合 | 特区内でも許可申請が必要なケースあり |
| 旧耐震基準の物件 | 大規模リフォーム時に耐震改修が条件になる場合あり |
「安いから買った→やりたいことができなかった」というご相談を、私たちは実際に受けたことがあります。購入前の1時間の確認が、購入後の何百万円もの後悔を防ぎます。
ポイント④:二拠点の資金計画——セカンドハウスローンと維持費を含めて試算する
赤穂の物件を「セカンドハウス」として購入する場合、通常の住宅ローンは原則として主たる居住地の購入にしか使えません。セカンドハウスにはセカンドハウスローンが適用されますが、金利がやや高めでローン控除の適用外となります。
さらに固定資産税・火災保険・管理費・光熱費の基本料金といった維持費が毎年かかります。「購入費用+リノベ費用+年間維持費」を合わせたトータルコストで試算することが、二拠点生活を長続きさせる鍵です。
ポイント⑤:「地元ネットワーク」を持つ不動産会社かどうかを見極める
SUUMOやホームズに載っていない物件、空き家情報バンクの非公開物件、地元の工務店しか知らないリノベ事例——こうした情報は、地域に根ざしたネットワークがなければ入ってきません。私たちピット不動産は赤穂市に実際に事務所を構え、地元の工務店・職人・行政窓口との関係を持っています。「この物件、実際どうなの?」という本音の情報を、現地を知っているからこそお伝えできます。
※詳しくは「ペアローンか単独か?FP・建築士が勧める資金計画」「賃貸vs購入 建築士とFPが徹底比較」もあわせてご覧ください。
LINE・Zoomで西宮・赤穂どちらも相談できる理由
「赤穂の物件が気になっているけど、現地に行く時間がない」「西宮と赤穂、どちらが自分たちに合うか整理したい」——そんな方のために、ピット不動産ではLINE・Zoomを活用した相談体制を整えています。
気になる物件のURLをLINEで送っていただくだけでOKです。SUUMOでもホームズでも、他社サイトの物件でも構いません。URLを受け取った後、建築士・宅建士の視点でその物件の基本情報(用途地域・築年数・耐震基準・周辺環境)を確認し、「この物件について気をつけるべきポイント」をお伝えします。その後、ご希望があればZoomで詳しくお話しすることも可能です。
- オンラインでOK:LINE相談・Zoom相談・IT重説(電子署名)
- 現地対応が必要:現地内覧・売買契約・銀行での決済
外資系IT企業出身のリチャードが構築した仕組みで、お客様の「タイパ」を最大化しながら確実に前に進める体制を整えています。
※詳しくは「失敗しないマイホーム購入の7ステップ」「外資系IT出身が教えるLINE&オンライン内見術」もあわせてご覧ください。
セルフチェック——デュアルライフ・赤穂移住、あなたに向いている?
ここまで読んで「自分たちの場合はどうだろう?」と思った方のために、セルフチェックポイントをご紹介します。チェックが多いほど、二拠点生活・赤穂移住との相性が高いと考えてください。
- チェック①:テレワーク・フレックスなど、柔軟な働き方が週2〜3日以上できるか
- チェック②:月1〜2回、週末に別の拠点へ移動できる生活スタイルか
- チェック③:「都会の便利さ」と「自然・ゆとり」の両方を求めているか
- チェック④:購入価格だけでなく、維持費・リノベ費用を含めたトータルコストで考えられるか
- チェック⑤:「安いから」ではなく「用途・制限を理解した上で」物件を選べるか
2つ以上当てはまった方は、一度ご相談いただく価値があると思います。「まだ検討段階」「具体的な物件はまだない」という段階でも大丈夫です。LINEで気軽に一言送ってみてください。
まとめ
- 西宮:梅田・三宮へのアクセス・充実した学校区・高い資産価値の三拍子が揃った、共働きファミリーに最適なエリア。実際に住んでいるからこそ言える本音の情報をお伝えできます。
- 赤穂・坂越:北前船の歴史と風情ある街並み、坂越湾の豊かな自然、手が届く価格帯の物件。全国初の空家活用特区の指定により、古民家・空き家の活用に新たな道が開けています。
- 購入前の確認が最重要:市街化調整区域・用途変更の可否・耐震基準・補助金の適用条件——「安いから」だけで飛びつくと後悔します。建築士・宅建士への事前確認が、数百万円の差を生みます。
- 建築費高騰は続いている:ウッドショック・ウクライナ情勢・イラン情勢と重なった資材高騰は2026年現在も続いています。昔の感覚で予算を組まず、今の価格を前提にした計画を。
- ピット不動産:IT×建築×FPの三視点で、西宮・赤穂どちらの物件も「損をしない家探し」を全力でサポートします。
私たちも最初は「どうしよう」から始まりました
相続した古い建物を前に途方に暮れた経験があるからこそ
「これ、どうしたらいいですか?」という
漠然とした質問でも、一緒に考えられます
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