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【住み替え】家を売ってから買う?先に買う?西宮で失敗しない住み替え戦略完全版

【賢くなる】不動産マメ知識

松本 望美

筆者 松本 望美

不動産キャリア3年

専門資格:宅地建物取引士・二級建築士・二級ファイナンシャルプランナー
職歴:リフォームプランナー・リノベーションプランナー・新築戸建住宅開発・不動産売買

不動産の知識のみならず、建築士、FP、ママ目線でもあなたのお家をお探しいたします!
西宮市で、双子を含む子供3人を育てているワーキングママです。

「今の家を売ってから買う」それとも「先に買ってから売る」?

住み替えを検討している共働きファミリーであれば、誰もが直面する決断です。でも、多くの方が判断を誤ってしまい、二重ローンの負担、売却損、金利上昇といった複数の失敗パターンに直面しています。西宮・赤穂エリアで実際に相談を受けると、このタイミング判断が、その後の資金計画全体を左右することが本当によくあります。


● この記事でわかること
  • 売却先行 vs 購入先行の判定基準:あなたのケースはどっちが正解か、3つの軸で判定できます
  • 二重ローンの金額・期間リアル試算:実際にいくらかかるのか、銀行の融資限度額まで解説
  • 西宮・赤穂エリア別の売却期間目安データ:「3ヶ月で売れる」は幻想。現実的な期間をお伝えします
  • 失敗事例5選とチェックポイント:Aさんの失敗から、防ぐべきポイントを学びます
住み替えって本当に複雑ですよね。でも、整理できるポイントがあります。この記事では実例を交えて「あなたのケースはどっちが正解か」を判断できるようにしていきます。
ピットちゃん

住み替えで失敗する人の共通点:「タイミング判断の誤り」

住み替えで失敗する人の共通点は、「売却と購入のタイミングを同時に最適化しようとして、どちらかが後回しになる」ということです。

たとえば「3ヶ月で今の家が売れるだろう」と甘く予想したまま、購入予定物件に話を進めてしまう。ところが実際には8ヶ月かかってしまい、その間の二重ローンが月145万円……という相談を何度も受けています。

逆に「急いで買ってしまったら、新しい家が完成する前に売却が決まり、一時的に仮住まいが必要になった」というケースもあります。

失敗の根底にあるのは、以下の5つの見誤りです。

1. 「売却期間」の読み違え

西宮市内でも、北口・夙川エリアと甲子園口・瓦木エリアでは、売却に要する期間が大きく異なります。

実際のデータでは:西宮北口・夙川は3〜5ヶ月で売れることが多い(人気エリア)ですが、甲子園口・瓦木・段上は5〜8ヶ月が平均です。武庫川新駅周辺は4〜6ヶ月(新駅効果で短縮傾向)、赤穂エリアは6〜12ヶ月(地方物件のため時間がかかる傾向)となります。

「西宮北口の相場感で、瓦木エリアの売却期間を想定してしまう」という誤りがよく起きます。結果、購入予定の物件が先に決まり、現在の家がまだ売れていない……というジレンマが生まれます。

2. 金利上昇のタイミングを過小評価

2026年の金利環境では、変動金利が1.0%を超えています。さらに、育休・時短という個人事情が重なると、銀行の審査基準が厳しくなる傾向があります。

共働きファミリーの場合、以下のシナリオがよくあります:現在は妻が時短中だが、ボーナスで補填しながら返済計画を立てている。しかし半年後、売却予定だった家がまだ売れていないと二重ローンが発生します。その時点で「育休が延長されるかもしれない」という不安が判断を曇らせます。

このタイミングで「金利が上がったら、二つのローンを同時に返済できない」という危機感が一気に高まります。失敗する人は、この「金利上昇リスク」を最初から計算に入れていません。

3. 二重ローンのコスト見落とし

二重ローンの金利計算を、多くの方が甘く見ています。

たとえば、現在の家の残債が2,500万円(変動金利0.875%)で、新しい家の購入予定額が3,500万円(変動金利0.975%)の場合、月額で単純計算すると現在の家の返済は約11万5000円、新しい家の返済は約15万8000円となり、二重期間の合計は月27万3000円(本来の返済額よりも毎月27万円の追加負担)です。

さらに、不動産仲介手数料(売却時約100万円)、新しい家の購入諸費用(約200万円)が同時に発生します。これらを「現金で用意する」か「新規ローンに組み込む」のか判断を誤ると、生活が圧迫されます。

4. 仲介手数料・諸経費の計算漏れ

売却時と購入時で、合計200万円以上の諸費用が発生します。売却側は仲介手数料(約100万円)+ 売却税(譲渡所得税・住民税)、購入側は仲介手数料(本来は約105万円だが、ピット不動産なら最大半額)+ 登記費用・銀行手数料など(約30万円)です。

この費用を「売却代金から差し引く」か「貯蓄から出す」か計画しないと、計画倒れになります。

5. ライフステージの急変(給与減・転勤・離職)

最後に、人生の不確実性です。住み替えの契約から決済まで、通常3ヶ月程度かかります。その間に、パートナーが想定外に育休延長となり世帯年収が一時的に600万円まで落ちた、転勤辞令が出て購入予定だった西宮の物件がキャンセルになった、会社の業績悪化で時短勤務が難しくなった……こうした「予想外の変化」が起きた時、「既に売却契約を結んでしまった」となると、キャンセルできなくなります。

実際にあった失敗ケース:Aさんご夫婦の場合

● 実際のご相談事例

Aさん(夫40歳・妻38歳 / 共働き・子ども2人 / 世帯年収950万円)
西宮北口の新築マンション(3,800万円)への購入希望。同時に、現在住んでいる西宮北口の戸建て(2,300万円で売却予定)の売却計画を進めていました。「北口の相場感なら、3ヶ月で売れるだろう」という見立てで、購入物件の契約を先に進めてしまいました。

ところが、実際には4ヶ月経過しても売却が決まらず、その間に新しいマンションのローン審査が通り、返済が開始。月額16万円の新ローン + 元の家の返済13万円 = 月29万円の二重負担が続く。8ヶ月かけてようやく売却が成立しました。

結果、二重ローンだけで約174万円の追加支払いが発生。貯蓄を大きく減らすことになりました。さらに悪いことに、この時期、金利が上昇局面。新しいマンションのローンは、当初の見積もりより金利が高くなり、返済額が月1万5000円増加してしまいました。

リチャード
Aさんのケースで重要なのは、「売却期間の予測を甘く見積もった」ことです。北口は確かに人気ですが、個別物件の状態(築年数・間取り・リノベ必要性など)で売却期間は大きく変わります。データを基にした現実的な期間設定が必須です。
望美
Aさんは「二重ローン3ヶ月なら問題ない」と銀行に言われて安心していたのですが、実は「最良のケースで3ヶ月」という意味。現実はもっと長引く可能性が高い。特にAさんのケースでは、妻が時短勤務中だったので、銀行の融資額も上限が低めでした。もう少し保守的な計画が必要でした。

「売却先行 vs 購入先行」判定の3軸

では、あなたのケースはどちらを選ぶべきでしょうか?

判定を左右する3つの軸があります。

軸1. 金利軸:変動金利1%超の今、判断基準が変わる

2026年現在、変動金利は1.0%を超えています。この環境では、以下のロジックが成り立ちます:

購入先行が有利な場合:現在の金利水準で、ローンを確実に組みたい。「後3ヶ月待つと、さらに金利が上がる」という懸念がある。現在の家の売却見込み額が明確で、二重ローン期間が3ヶ月以内に確実に収まる。

売却先行が有利な場合:金利上昇の不確実性が大きい環境なので、まず現金化してから新規購入を判断したい。育休・時短というライフステージの不確実性がある。「金利がもう少し下がるまで待つ」という選択肢もある。

変動金利が1%を超えた環境では、「買い急ぎ」のリスクが実は高まっています。なぜなら、わずか0.5%の金利上昇でも、月々の返済額が5万円以上変わるからです。

軸2. 市況軸:西宮・赤穂のエリア別売却期間目安

エリア別の売却期間データをまとめました(ピット不動産の実績・2025年データ):

地域 売却期間目安 特徴
西宮北口・夙川 3〜5ヶ月 高需要・人気エリア
甲子園口・甲東園 5〜7ヶ月 標準的な期間
瓦木・段上・樋ノ口 6〜9ヶ月 やや長め
今津・浜脇 7〜10ヶ月 海側のため選別期間が長い
赤穂市内 8〜12ヶ月 地方物件・買手が限定される
赤穂郡内(海側) 10〜15ヶ月 さらに長引く傾向

この数字を見ると、西宮から赤穂への住み替えを検討しているケースは、売却先行がほぼ必須ということが分かります。赤穂での売却に12ヶ月かかると、その間ずっと二重ローンを負担することになるからです。

逆に、西宮北口→西宮北口、という「同じエリア内での住み替え」であれば、購入先行でも対応可能な場合が多いです。

軸3. 資金力軸:銀行が「いくらまで二重ローンを組ませるか」

銀行の融資判断は、以下の計算式で決まります:

年間返済額 ÷ 世帯年収 ≦ 35%(各行で基準が異なる)

たとえば、世帯年収950万円の場合:許容される年間返済額 = 950万円 × 35% = 約333万円。月額に換算すると、約27万7000円まで返済可能です。

現在の家の返済が月13万円なら、新しい家は月額14万7000円までという計算になります。

ところが、この「月27万7000円」は、現在の家と新しい家の返済を同時に行う場合の計算です。つまり、現在の家は月13万円 + 新しい家は月14万7000円 = 合計月27万7000円(ちょうど限界)です。

この時点で、銀行は「これ以上のローンは組めません」と判定します。

もし新しい家の購入額が4,000万円を超えると、月返済が15万円を超え、合計が28万円を超え、銀行の判定基準を外れてしまいます。つまり、二重ローン期間が長引けば長引くほど、「購入できる物件の上限額が下がる」のです。

● あなたのケースは?判定チャート
  • 現在の家の売却期間予想: 7ヶ月以上なら「売却先行」、3ヶ月以内なら「購入先行」
  • 二重ローン期間に対する不安: 大きければ「売却先行」、小さければ「購入先行」
  • 金利上昇リスク対応: リスク回避型なら「売却先行」、リスク受容型なら「購入先行」
  • 現在のライフステージ: 変化の予定があれば「売却先行」、安定していれば「購入先行」
  • 新しい家の購入予算: 明確でなければ「売却先行」、明確に決まっていれば「購入先行」

3項目以上が「売却先行」に当てはまる場合 → 売却先行を強く推奨

3項目以上が「購入先行」に当てはまる場合 → 購入先行も検討可能

\ あなたのケースは本当に購入先行でいい? /

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セルフチェック:「あなたのケースは売却先行?購入先行?」

ここまで読んで、「じゃあ、私たちの場合はどうすればいい?」と思った方のために、セルフチェックポイントをまとめました。以下の項目で、自分たちの状況を確認してみてください。

● セルフチェック:5つの質問
  • Q1:現在の家を売却するのに、どのくらい期間がかかると思いますか? ◎ 3ヶ月以内→購入先行OK | △ 4〜6ヶ月→慎重に判断 | ✕ 7ヶ月以上→売却先行推奨
  • Q2:新しい家の購入予算は、明確に決まっていますか? ◎ 明確(±500万円以内)→購入先行OK | △ ±1000万円の幅→要相談 | ✕ まだ未決定→売却先行推奨
  • Q3:育休、転勤、時短勤務などの変化が半年以内に予定されていますか? ◎ 予定されていない→購入先行OK | △ 可能性がある→保守的に売却先行 | ✕ 予定されている→売却先行推奨
  • Q4:現在のローン残債+新規購入ローン=年間返済額が、世帯年収の35%以内に収まりますか? ◎ 収まっている→購入先行OK | △ 限界ぎりぎり→金利上昇対策が必須 | ✕ 超えている→売却先行で負債を減らす必要あり
  • Q5:二重ローン期間(月額27万円以上)を、貯蓄で支えられますか? ◎ 3ヶ月以内なら対応可能→購入先行OK | △ 親の援助がある→要相談 | ✕ 貯蓄に余裕がない→売却先行推奨

判定結果の読み方:

◎が4個以上 → 購入先行で進めても大丈夫なケースが多い。ただし、念のため相談推奨。

◎が2〜3個、△が2〜3個 → 慎重に判断が必要。金利・市況・個人の事情を踏まえた個別シミュレーションが必須。

△が3個以上または✕が1個以上 → 売却先行を強く推奨。焦って購入先行を選ぶと、後々ローン返済が圧迫される可能性が高い。

このチェックリストで「まだ確認できていない項目がある」という方は、ぜひLINEで相談してください。建築士・FPが、実際の数字を踏まえた判定を一緒にさせていただきます。


まとめ

  • 売却期間をエリア別データで現実的に予測する:甘い見積もりが二重ローンの根本原因。西宮北口でも赤穂でも、あなたのエリアの実データで判定することが重要です。
  • 金利上昇リスクを最初から計算に入れる:1%超の環境では、「買い急ぎ」が危険。0.5%の上昇で月5万円の返済額増加を覚悟してください。
  • 二重ローンの金額と期間を正確に把握する:月27万円の追加負担が、本当に続けられるのか確認。銀行の「35%基準」を理解することが必須です。
  • 売却先行 vs 購入先行は、エリア・資金力・ライフステージで判定する:「どちらが一般的に正解」ではなく、「あなたのケースでは」という個別判断が重要。
  • ピット不動産:金利・市況・個人事情が絡む複雑な判断は、IT×建築士×FPで、あなたに最適なシミュレーションができます。


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