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【失敗例】いい物件がない人の共通点|探し方が間違っている5つのパターン

【賢くなる】不動産マメ知識

松本 望美

筆者 松本 望美

不動産キャリア3年

専門資格:宅地建物取引士・二級建築士・二級ファイナンシャルプランナー
職歴:リフォームプランナー・リノベーションプランナー・新築戸建住宅開発・不動産売買

不動産の知識のみならず、建築士、FP、ママ目線でもあなたのお家をお探しいたします!
西宮市で、双子を含む子供3人を育てているワーキングママです。

毎日SUUMOを開いている。新着通知もすぐチェックする。週末は内見にも行っている。

それなのに、ピンとくる物件がない。どれも「惜しい」で終わる。気づけば半年が経っていた——。

西宮・阪神間エリアで共働きファミリーの住宅購入をサポートしていると、こういうケースに本当によく出会います。

はっきりお伝えします。「いい物件がない」のではありません。探し方の設計が壊れているのです。

情報量は十分ある。物件も存在する。にもかかわらず決まらない理由は、「検索する前に決めておくべきこと」が何ひとつ決まっていないからです。

この記事では、共働きファミリーが陥りがちな探し方の間違いを具体的に解説し、生活視点で一から探し方を再設計する方法をお伝えします。今日から使えるセルフチェックも入れています。


● この記事でわかること
  • わかること①:「いい物件がない」状態が起きる本当の原因(3つの構造)
  • わかること②:やりがちな間違った探し方5選と、なぜそれが失敗につながるか
  • わかること③:生活動線を軸にした正しい探し方の順番(4ステップ)
  • わかること④:自分の探し方を今すぐ診断できるセルフチェック5項目
● この記事に向いている方
  • 毎日物件を検索しているのに、なかなか候補が絞れない方
  • 内見するたびに「どれも惜しい」で終わってしまう方
  • 探し始めて3ヶ月以上、住宅購入の話が前に進んでいない方
SUUMOを毎日見てるのに決まらない……じつは、情報を見る量が増えるほど決められなくなることがあるんです。問題は物件じゃなくて、判断する基準がないまま検索している状態なんですよ。
ピットちゃん

「いい物件がない」は思い込み――決まらない本当の原因は3つある

西宮・阪神間エリアの中古マンション・戸建て市場は、需要が底堅く、希望条件に合う物件が「そもそも存在しない」ケースはほとんどありません。それでも決まらないとしたら、原因は探し方の側にあります。

共働きファミリーの住宅購入相談を受けるなかで、「決まらない人」には共通した構造上の問題が3つあることがわかっています。

原因① 条件が抽象的すぎて比較できない

「広め」「駅近」「新しめ」「人気エリア」。これらはすべて比較不能な言葉です。

「広め」は何平米から?「駅近」は何分まで?「新しめ」は築何年以内?

数値に変換できない条件は、選択基準として機能しません。AとBを並べたとき「どちらが条件に近いか」を判断できないまま、ただ「なんとなくいい方」を選ぼうとするから決まらないのです。

原因② 優先順位がなく、全部「惜しい」になる

条件が10個あって、すべてに同じ重みをつけていると、どの物件を見ても「7個は合うけど3個が惜しい」になります。これは選択肢の問題ではなく、判断基準の設計の問題です。

住宅購入で100点満点の物件はありません。「何を妥協して、何を死守するか」を決めていない人は、いつまでも決めることができません。

原因③ 生活視点がなく、住んだ後が想像できない

「駅徒歩8分」は地図の上の数字です。でも実際には、雨の日にランドセルを背負った子どもと一緒に歩く道であり、保育園送迎後に急いで駅に向かう朝の動線です。

地図の条件と、生活のリアルは別物です。「住んだ後の1日」が思い描けないまま物件を見ていると、どれもフィットしないまま時間だけが過ぎます。

リチャード
IT的に言うと、ソートキーが設定されていない状態です。どれだけデータが並んでいても、並べ替えの基準がなければ優先順位はつけられない。物件探しも同じで、判断の軸を先に決めないと、情報が増えるほど混乱します。

Aさんのケース――6ヶ月間決まらなかった本当の理由

実際にピット不動産に相談にいらした事例をご紹介します(個人情報は変更しています)。

● 実際のご相談事例

Aさん(夫37歳・会社員/妻34歳・パート週4日/子ども2人・5歳と2歳/世帯年収900万円)
西宮市内での中古マンション購入を検討。設定条件は「3LDK・駅徒歩10分以内・築15年以内・予算4,500万円以内」。この条件でSUUMOを6ヶ月間検索し、内見12件。それでも決まりませんでした。

なぜか。条件の中に、夫の在宅ワーク用個室、妻のパート先への動線、子ども2人の保育園送迎ルートが一切入っていなかったからです。「3LDK」と書いてあれば個室があると思っていた。でも実際に内見すると、洋室5帖×2+和室6帖の3LDKで、在宅ワークに使える独立した部屋がない物件ばかりでした。

条件は満たしていた。でも生活は回らない。それが「惜しい」の正体でした。

ピット不動産では、このAさんに「朝7時から夜10時までの平日の動き」をLINEで書き出していただきました。そこから条件を再設計したところ、2週間で候補が3件に絞れ、翌月に購入を決断されました。

やりがちな「間違った探し方」5選――すべて"他人の基準"で選んでいる

探し方のパターンには傾向があります。以下の5つはすべて「他人の基準」で選んでいるという共通点があります。

間違い① 駅徒歩◯分だけで判断する

駅まで徒歩10分は、健康な大人が1人で晴れた日に歩いたときの数字です。

現実には、保育園に子どもを送った後に駅に向かう朝があります。雨の日にベビーカーを押す帰り道があります。小学生の子どもが一人で歩く夕方があります。

「駅徒歩◯分」という数字の前に、「誰が・いつ・どんな状態で歩くか」を具体的に描いてみてください。駅距離より、保育園〜自宅〜駅の動線トータルで考えた方が、生活の満足度はずっと高くなります。

西宮市内であれば、阪神・阪急・JRの3路線が走っており、路線の選び方まで含めて考えることをおすすめしています。

間違い② 築年数だけで物件を切る

「築20年以上は古い」という感覚で切っている方は多いのですが、耐震性の観点では築年数そのものより「いつの基準で建てられたか」の方が重要です。

望美
耐震性を築年数だけで判断するのは少し危険です。重要な区切りは1981年(新耐震基準)2000年(現行木造基準)です。この基準以降に建てられていれば、築20年超でも構造的な安全水準は確保されています。築年数による"古さ"は、むしろ価格交渉の材料として使えます。

中古マンションであれば新耐震基準(1981年6月以降)に適合しているかどうか、木造戸建てであれば2000年基準に対応しているかどうかを確認した上で、後はリノベーション・リフォームで仕上げを更新する選択肢もあります。築年数だけで切ると、条件に合う良質な中古物件を見落とすことになります。

間違い③ 購入価格だけで比較する

3,800万円の物件と4,200万円の物件を並べて「400万円の差」と判断するのは早計です。

マンションの場合、毎月の管理費・修繕積立金・駐車場代の合計が2〜3万円変わるだけで、35年間の総コストは800万〜1,200万円以上変わります。購入価格が安くても、維持コストが高ければ実質的には割高になります。

比較項目 物件A(購入価格 低) 物件B(購入価格 高)
購入価格 3,800万円 4,200万円
管理費+修繕積立金(月) 45,000円 25,000円
35年間の維持費合計 1,890万円 1,050万円
実質トータルコスト 5,690万円 5,250万円

※上記は試算例です。実際の維持費は物件・管理組合により異なります。

比較するなら「購入価格+月次維持費×12ヶ月×35年」の実質コストで並べてください。

間違い④ 人気エリアで縛りすぎる

「西宮北口じゃないと嫌」「夙川エリアがいい」という気持ちはよくわかります。でも、エリアブランドへのこだわりが強いほど、生活動線が合わない物件に高い価格を払うリスクが上がります。

西宮市は阪神・阪急・JRの3路線が走っており、エリアによって通勤・通学・買い物の利便性が大きく異なります。大切なのは「このエリアに住むこと」ではなく「この動線で生活できること」です。エリアへの愛着は、住んでから育てることができます。

また、芦屋・宝塚・尼崎・神戸市東灘区など阪神間エリア全体で候補を広げることで、同じ予算でより条件に合う物件が見つかるケースは少なくありません。

間違い⑤ SNSの「おしゃれ」で判断する

インスタグラムに流れてくる内装の写真は、その方の生活スタイル・趣味・演出です。あなたの家族の生活とは別の話です。

表面仕上げの新しさより、間取りの動線・採光・収納量・水回りの使いやすさが、毎日の快適さを決めます。「かわいい」「おしゃれ」は後からリノベーションで加えられますが、間取りの動線は簡単には変えられません。見た目より構造・動線を先に見る習慣が、後悔しない物件選びの基本です。

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正しい探し方の順番――検索よりも先にやること4ステップ

「探し方を変えましょう」と言うと、「じゃあどんな物件を見ればいいか」という質問が来ます。でも、変えるべきは「何を見るか」ではなく「どの順番で考えるか」です。

Step1 平日の生活の流れを書き出す

朝7時から夜10時まで、30分単位で家族の動きを書き出してください。

  • 夫:起床→シャワー→最寄り駅→通勤(または在宅ワーク)
  • 妻:起床→子どもの朝食→保育園送迎→パート先へ→帰宅→夕食→入浴→就寝
  • 子ども:起床→朝食→保育園→帰宅→夕食→入浴

この動線を書くと、「誰が・どこに・何分で移動するか」が可視化されます。これが条件設計の原材料です。

Step2 今の住まいのストレスポイントを3つ書く

引っ越しを考えている理由をもう少し具体的に分解してください。

● ストレス分解の例
  • 朝の洗面所が1つしかなく、子どもと夫が重なってイライラする
  • 妻が帰宅してから夕食を作るキッチンが狭くて動きにくい
  • 在宅ワークの日に子どもの声が集中できないほど気になる

このストレスの解消こそが、新居に求める本質的な条件です。「3LDK」ではなく「洗面所2つ・独立した在宅ワーク部屋」が本当の条件だとわかります。

Step3 条件を数値に変換する

ストレスポイントが見えたら、それを数値に変換します。

抽象的な条件 数値化した条件
駅から便利 雨の日でも傘をさして最寄り駅まで12分以内
広め リビング18帖以上+子ども部屋6帖×2
在宅ワークできる 独立した洋室4.5帖以上(リビングと壁で区切られている)
保育園に近い 自宅から徒歩10分以内に認可保育園がある
買い物が便利 徒歩10分以内にスーパーが1軒以上

数値化した条件は「合うか合わないか」を即座に判断できます。ここまでやって初めて、検索フィルターが意味を持ちます。

Step4 優先順位を「絶対条件2つ・強く希望2つ」に絞る

すべての条件を同列に扱うと、決断できません。以下のように分類してください。

● 優先順位の分類法
  • 絶対条件(1〜2つ):この条件を満たさない物件は見ない。妥協しない。例)在宅ワーク用の独立個室がある・認可保育園から徒歩10分以内
  • 強く希望(1〜2つ):できれば欲しいが、他の条件次第では妥協できる。例)駅徒歩12分以内・リビング18帖以上
  • あればいい(それ以外全部):なくても購入を止める理由にはならない。例)南向き・オートロック・宅配ボックス

この分類が終わったら、初めてSUUMOやHOME'Sを開いてください。「絶対条件」だけでフィルタリングすれば、見るべき物件の母数が一気に絞れます。

候補の絞り込みはオンラインで効率よく進められます。西宮・阪神間エリアの物件URLをLINEで送っていただくだけで、建築士・FP視点での確認が可能です。

望美
住んでから後悔する方に多いのが、家に合わせて生活を変えようとするパターンです。でも本来、順番は逆。先に生活を設計して、それに合う家を探す。建築士・FPとして見てきた中で、このステップを踏んだ方の満足度は明らかに高いです。

ビフォーアフター:再設計するとどう変わるか

項目 ビフォー(変える前) アフター(再設計後)
設定条件 3LDK・駅近・新しめ 独立個室あり・保育園徒歩10分・駅12分以内
検索方法 毎日SUUMOをランダム閲覧 絶対条件でフィルタリングして週2回確認
内見の基準 気になったら全部 条件を満たすものだけ・確認ポイントを事前に決める
結果 6ヶ月・12件内見・決まらない 2週間で候補3件に絞れた

探し続けても決まらない場合のリスクとセルフチェック

「もう少し探せばいい物件が出るかもしれない」と感じているなら、以下のリスクを知っておいてください。

放置リスク:3つの落とし穴

● 探し続けることのリスク(見落とし注意)
  • 判断疲れ(決断疲弊):選択肢を多く見るほど正確な判断ができなくなります。内見を重ねるほど「どれがよかったかわからない」状態になり、疲れた末に「まあこれでいいか」という判断で決めてしまうリスクが上がります。
  • 時間コストの浪費:毎週末の内見2件×交通費・移動時間・準備時間を6ヶ月続けると、純粋な時間コストだけで相当な量になります。共働きファミリーにとって週末の時間は有限です。
  • 市場の変化:西宮・阪神間エリアの中古マンション市場は需要が底堅い状況が続いています。探している間に良質な物件が成約し、在庫が入れ替わります。判断基準が決まっていなければ、どのタイミングで出てきても「惜しい」で見送り続けることになります。

セルフチェック:あなたの探し方は大丈夫ですか?

以下の5項目を確認してください。3つ以上当てはまる場合、探し方の再設計が必要です。

● セルフチェック:あなたは大丈夫?
  • チェック①:SUUMOを毎日見ているが、3ヶ月以上候補が絞れていない
  • チェック②:内見するたびに「惜しい」で終わり、決め手が見つからない
  • チェック③:探し始めた当初から条件が変わっていない(または逆に毎回変わっている)
  • チェック④:物件を見るたびにパートナーと「これはどう?」の話がかみ合わない
  • チェック⑤:「駅徒歩◯分・3LDK・予算◯円」以外の条件が言語化されていない

3つ以上当てはまった方は、今の探し方のまま続けると同じところで止まり続けます。「共働き住宅購入チェックリスト20」で探し方の抜け漏れを確認することから始めることをおすすめします。

まとめ――「判断基準の設計」が先、検索は後

  • 原因は物件ではなく設計:「いい物件がない」の本質は、条件が抽象的・優先順位がない・生活視点がないという探索設計の問題です。
  • 他人基準をやめる:「駅近・築浅・人気エリア」はすべて他人の基準。自分の生活動線に置き換えることが出発点です。
  • 順番を守る:正しい順番は「生活動線の書き出し→ストレス特定→数値化→優先順位化→検索」。検索はこの後に初めて意味を持ちます。
  • 早めに動く:判断疲れが起きる前に探し方を再設計することが、後悔しない住宅購入の最大のリスクヘッジになります。
  • ピット不動産:IT×建築×FPの三視点で、物件紹介の前に「生活動線の整理と判断基準の設計」からお手伝いします。西宮・阪神間エリアで物件探しが止まっている方は、まずLINEでご相談ください。
探しているのに決まらない状態は、一番つらいですよね。でも原因がわかれば、動き方は変えられます。「共働き住宅購入チェックリスト20」をLINEで無料配布中です!まずは判断基準を言語化するところから、一緒に整理しましょう。さらに、LINEからのお問い合わせで仲介手数料が最大半額になるキャンペーンも実施中ですよ。
ピットちゃん

「いい物件がない」と感じているなら、それは探し方のサインです

同じ条件・同じ方法で探し続けても、同じところで止まります。判断基準の設計から、一緒に整理しましょう。

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